講演会・学習会の開催報告

オンラインショッピングに気を付けること

お試しで買った健康食品・化粧品が定期購入だった、ニセモノが届いた、商品が届かない等
このような被害に遭わないために

講師:一般社団法人ECネットワーク理事原田由里さん

開催日/2020.12/14


 令和2年12月14日、宇都宮市文化会館第2会議室において、一般社団法人ECネットワーク理事原田由里さんをお招きし、「オンラインショッピングに気を付けること~お試しで買った健康食品・化粧品が定期購入だった、ニセモノが届いた、商品が届かない等、このような被害に遭わないために~」をテーマに学習会を開催いたしました。今回は、新型コロナウイルス感染拡大の影響下により、会場参加を一定数とし、WEBでの配信も行う方式での開催となり、当日は会場27名、WEB26名の参加となりました。

 「新しい生活様式」の推進と未だ留まることのない新型コロナウイルス感染拡大に伴い、通信販売市場はより一層活発になっていくことが想定される中、講師から、オンラインショッピングにおける様々なトラブル事例の紹介と利用の際の注意点についてご講義をいただきました。

 具体的な内容として、「商品が届かない」「業者と連絡が取れない」「返品・返金を受け付けてもらえない」「お試しと思ったら定期購入だった」「詐欺・模倣サイト」「情報商材やマルチ商法等の儲け話といったネット広告やSNSがきっかけとなるトラブル」等、実際のサイト画面を映しながら、分かり易い説明をいただきました。更に「フリマ」や「投げ銭」「サブスクリプション」等(やったことはないけれど、言葉だけは聞いたことがあるかも・・)のサービスの仕組みについては、参加者の興味を惹きました。

 通信販売は便利である一方で、非対面の取引であるため、上手に利用するには注意が必要です。「返品特約」「事業者の連絡先」「支払い手段と引き渡し時期」「支払総額」等、特定商取引法に基づく表示をしっかりと確認することが大切です。講師からは、そうしたネット上の広告・勧誘の表示内容を冷静に見て、適切な判断ができるセンスを身に付けることを繰り返し伝えられました。

 情報は「常に」「個々に」「客観的に」「冷静に」見るとのお話であり、次々と新しいサービスが生まれてくるネットの世界において、安心してショッピングを楽しむためには、トラブルを未然に防ぐための対応力を積極的に身に付けていくことが大切であることを痛感いたしました。同時に、多様化する決済手段に関する知識の習得も欠かせないということです。

  最後に、事務局から、オンラインショッピングをテーマにした学習会にもかかわらず、配信の環境を保つことの苦労を語られ、会場に笑いを誘いました。コロナ禍での開催でしたが、無事に、そして和やかな学習会となりました。

筆) 検討委員 消費生活相談員   鈴木美恵子


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